APTとはAdvanced Package Toolの略で元々は、Debian Projectで開発されたパッケージ管理ツールです。
debやrpmなどのバイナリパッケージの登場でソースからのインストールと比べて格段にインストールが容易になりましたが、パッケージの依存関係などは自力で解決する必要がありました。
APTはこれら依存関係を自動で処理してインストールしたいパッケージに必要な全てのパッケージをインターネット等から取得してインストールします。
当初は、debパッケージを自動インストールするためのツールでしたが、Conectiva社がrpm対応の修正を施したapt4rpmの登場により、RedHat系のディストリビューションでもその恩恵を享受できる道が開かれました。日本ではVine Linuxで公式に採用されています。
APTではパッケージの取得をhttpやftpといったプロトコルを介したネットワークサーバやローカルのCD-ROMから行います。これら取得先では、一定の手順を踏んでAPTリポジトリが構成されています。
パッケージを取得するAPTリポジトリの設定は、/etc/apt/sources.listというファイルに保存されており、そのフォーマットは次のようになっています。
パッケージの種類 APTリポジトリの場所 バージョンなどの識別子 コンポーネント名(空白を開けて複数指定可)
例えば、Vine Linux 2.6のsources.listには次のような記述があります。
rpm http://www.t.ring.gr.jp/pub/linux/Vine/apt 2.6/$(ARCH) main updates rpm-src http://www.t.ring.gr.jp/pub/linux/Vine/apt 2.6/$(ARCH) main updates
APTによるパッケージのインストールなどを行う前に最新のパッケージ情報を取得しておくと良いでしょう。そのためには、rootで次のコマンドを実行します。
# apt-get update
aptリポジトリに存在するパッケージをキーワードによって検索することができます。そのためには、apt-cacheコマンドのsearchオプションを利用します。
例えば、browserというキーワードで検索するには次のようにします。
$ apt-cache search browser
しばらくするとパッケージ名とその概要が、一覧表示されます。この操作は、一般ユーザでも実行可能です。
パッケージを新たにインストールしたりバージョンアップするには、apt-getコマンドのinstallオプションを利用します。
例えば、webminというパッケージをインストールするには、次のようにします。
# apt-get install webmin
パッケージリストを読みこんでいます... 完了
依存情報ツリーを作成しています... 完了
以下のパッケージが新たにインストールされます:
webmin
0 個のアップグレードパッケージ, 1 個の新規パッケージ, 0 個の削除/リプレースパッケージ, 3 個の保留パッケージがあります。
取得パッケージ: 7259kB のアーカイブを取得します。インストール後は 22.5MBが使用されます。
取得:1 http://www.t.ring.gr.jp 2.6/i386/updates webmin 1.070-0vl0.26 [7259kB]
取得完了: 7259kB を 1m8s (106kB/秒)
RPM コマンドを実行しています (-U)...
Operating system is Vine Linux 2.6
webmin ##################################################
Webminがインストールされました。mozillaなどのブラウザを開き、
https://localhost:10000/ にアクセスし、rootでログインしてください。